ブログ②内視鏡室で。1年目11月 久保 敏大

2022年09月28日 久保 敏大

2021年の10月と11月は鹿児島市医師会病院の消化器内科での研修でした。

朝回診→上部内視鏡検査、午後から下部内視鏡検査→夕方の回診、

緊急ERCPや救外対応があれば対応、が主な一日の流れです。

鹿児島市医師会病院消化器内科の研修はどの病院の研修医よりも内視鏡を持たせて頂けるのではないでしょうか。

自分で血管を探してミダゾラムで鎮静をかけ内視鏡を挿入し写真を撮り所見を書く。

初めての経験だらけでしたがとても有意義な研修でした。

初日の上部内視鏡挿入時の時のお話です。

挿入はうまくいったものの胃に入ってからカメラが動かない、動かない。

思った方向にカメラの先端を向けられない、胃壁と近づきすぎたり遠くなったり、距離がわからなくなり、今どこをみているか全くわかりませんでした。

検査に一緒についた看護師さんに

「先生、1ミリも進んでないですよ」

・・・いや、2ミリか3ミリはすすんでいます。

「先生、画面が揺れすぎて酔いそうです」

・・・ほんとうにごめんなさい。

自覚はありましたがこんなに不器用かと落ち込む毎日でした。

内視鏡室の技師の方々にとても丁寧にご指導頂きました。

高価な内視鏡の取り扱い方やカメラの特性を詳しく教えてもらいました。

空いた時間に胃の模型を使用し納得いくまで練習しました。

患者さんの侵襲にならないように、一緒についた看護師さんや技師さんのために検査を早く正確に終わらせることを目標に少しずつ努力しました。

2か月の研修が終わるころには一通り内視鏡の操作ができるようになっていました。

最終日に幽門部を超えて十二指腸まですっと挿入できたのはとてもうれしかったです。

消化器内科の指導医の先生方には楽しく優しく厳しく毎日ご指導頂きました。

今後の医師人生にも大きな助言を頂きました。

自分の内視鏡検査は医師会の消化器内科の先生にしてもらいたいなと、

いややっぱりやめておきます。

自分がかけたくらい長時間の検査されてしまうかもしれないので・・・

久保