(15)脳神経内科での研修がスタート!(part3) 吉永 匡史

2020年09月16日 吉永 匡史

こんにちは!吉永です!
今回も、脳神経内科での具体的な仕事内容を可能な範囲で書いていきたいと思います。

・治療薬について
色んな疾患(病態)の患者さんを担当させていただきました。その中でも、一番大変だったのは、治療薬のことでした。どの診療科でも薬の種類が多いのですが、殊に脳神経内科の領域の治療薬は種類が多く、定期的に新しい治療薬が出てきていると思います。例えば、医師国家試験の勉強で「パーキンソン病」という疾患に関しては頻出です。治療薬としては、ドパミン前駆物質(L-dopa),ドパミンアゴニスト,ドパミン遊離促進薬,L-dopa賦活薬,抗コリン薬,MAO-B阻害薬,COMT阻害薬といったものがあります。名前も、分類と同じようなものもあれば全く違うものもあります。しかも治療薬が定期的に新しいものが出ています。調べるのに学ぶのに大変です(大変でした)…。
今も、科は変わっていますが、治療薬に関しては、添付文書などを読んだりして自学自習に取り組んでいます。
薬のことに関して考えてみたら…座学で勉強していた時に思っていた以上に、医師国家試験の勉強で学んだ分類などが生かされていたような気がします…。
その点を頭の片隅に置いていたら、少し勉強が楽しくなるかもしれません…。今更ながら、「もっと早く気付けばよかった…」と少し後悔している部分です…。

・ルンバール(腰椎穿刺)の手技
ご存じでない方に関しては、「『ルンバール』って何やねん!」だと思います…(笑)。日本語では、教科書などでは、「腰椎穿刺」と呼ばれることもあります。腰の骨のところから針を刺して、髄液というものを採取し、検査室や病理診断室に検体を出して診断をしている検査です。扱うものは違いますが、採血のような診断方法です。髄膜炎という髄液で炎症が生じて体で悪さをしている疾患や、その他の脳神経的な疾患について、診断の一助となります。
この検査は、必要に応じて病棟や外来で施行するものですが、手技の細かいところまで先生方にご指導をいただきながら、多くの患者さんに対応させていただきました。
医師国家試験や各種の卒業試験や模擬試験ではこの知識が定期的に出ますが、「脳内に占拠性の病変(腫瘍など)がある時にはやってはダメ(積極的にやるべきではない)」な手技です…。

・リハビリに関して
消化器内科の時以上に、リハビリ担当スタッフの方にはお世話になりました。
脳梗塞を始めとした脳神経的な疾患(病態)では、リハビリの重要性が高いです。そのため、前にも書きましたが、リハビリスタッフの方々とは特に連携(協力)して、退院までの治療などにあたっていました。

今回はここまで!また次を楽しみにしていてください!